R nineT Urban G/S インプレッション

ねてる

2022年10月23日 00:02


R nineTシリーズについて
・R nineTシリーズは、BMWモトラッド90周年を記念して作られたモデルである。
 よって排気量とは関係なく、ナインティというシリーズ名になっているらしい。
・シリーズには、ベース車両のR nineT、最もシンプルな構成のR nineT Pure、 フロントが19インチのR nineT Scrambler、同じくフロントが19インチで最もオフロード色が濃い R nineT Urban G/Sがラインナップされている。
 他にカフェレーサー風のR nineT Racer があったが、現在はラインナップからは外れており、販売終了している。
・エンジンは空油冷のDOHC水平対向2気筒(通称:空冷ボクサーツイン)
・排気量は1169ccである。
・クラッチは乾式単板クラッチが採用されている。
・ブレーキはABSをON/OFF可能。
・グリップヒーターを装備しているので、冬場はありがたい。

R nineT Urban G/Sについて
・デザインは、パリダカで活躍した名車R80G/Sを彷彿とさせる色使いとビキニカウルを持つ。
・ホイルはクロススポークを採用しており、これもオフロード色を色濃くしている。
・タイヤはMETZELERのオンロードタイヤを履いているので、オンロードをメインに走ることを想定していると思われる。
・G/Sの名を冠しているものの、「Urban」という名前を付けているだけあって、本格的なオフ車を狙ってはいないようだ。
 本格オフロードにはR1250GSで、Urban G/Sは雰囲気を楽しむということかもしれない。
・シート高は820mmであり、このクラスのオフ車のなかでは足つき性は良い。
・最大出力は81kW (110ps)
・最大トルクは116Nm
・重量は、走行可能状態のガソリン90%状態で221kgなので、ローラに比べて100kg以上軽く、取り回しがすごく楽になった。
・フロントブレーキはダブルディスク、リアブレーキはシングルディスク。フロントはBremboを採用している。
・駆動はシャフトドライブであり、俺としてはローラに続いてチェーンメンテの必要が無いので助かる。
・シリンダーがクランクケースの上ではなく横に配置されているため、車体がすごく低重心になっているので安定性に貢献している。
・タンク容量は17Lであり、そのうちリザーブが3.5Lである。燃費が20km/L強なので、リザーブで70km程度走れることになる。
・タンクの形状はシートに近いところが少し絞られているので、若干ニーグリップがしにくいが、俺は長年ローライダーに乗ってきてニーグリップしないことに慣れてしまったので、気にならない。
・タコメーターはオプションになっており、メーター周りはすごくシンプル。
・荷物の積載性は考慮されておらず、キャリア類を後付けしないと荷物は積めない。
・エアクリやバッテリーの交換など、基本的なメンテでもタンクを外す必要があり、メンテ性は悪い。
 メンテ性は、コンパクトさやスタイリングのコンセプトを優先したためと思われる。
・ハンドル位置が少し低く、また少し前に位置しているため、多少前傾気味になり、エンジンの振動が結構腕にかかってくる。
・エンジンフィーリングは、ボクサーエンジン特有のボボボボという感じの音と、小気味よい振動が良い感じだ。
・加速はスムースで伸びが良く、ストレスなく走れる。
・ミッションのつながりは良いが、高速走行ではエンジン回転数が高くなるので、6速目のギアレシオをもう少し低めにしてほしかった。
・コーナーリングは素直で、ローラよりバンク角が深いので、多少倒しこんでもステップがこすることはない。

愛車ナンシーについて
・積載性向上のため、ナンシーにはトップケースをつけられるようにH&Bの専用ステーとEASYラックを取り付け、45Lのトップケースも購入した。
 追加したステーを利用してバッグも固定できるので、積載性は大幅にアップした。
・前傾姿勢の対策のため、ハンドルライザーを追加したので、前傾姿勢は緩和されていい感じのポジションに近づいた。
・ボクサーエンジン特有であるシリンダーの張り出しによって、転倒したときにシリンダーヘッドが受けるダメージが気になっていたので、エンジンガードを取り付けた。
 今年の北海道ツーリングでは立ちごけしてしまったが、このエンジンガードのおかげでシリンダーヘッドは守られた。

 見た目は、小柄で可愛いスタイルなのにシリンダーが大きく張り出しており、このアンバランスさがなんとも魅力的に思えるのは俺だけかなぁ?
 乗車ポジションがいい感じで、ボクサーエンジンの鼓動と十分なトルクのおかげで、走りが楽しめるバイクである。
 乗車姿勢での視界に、張り出したシリンダーやタンクのBMWエンブレムが見えるのも、今までの愛車にはなかったので新鮮だ。
 このバイクはシート形状や厚みから、長距離ツーリングには適してないかもと危惧していたが、今年の北海道ツーリングを経験してみて、ロングツーリングでも全然苦にならず、逆に走っていて楽しいことがわかった。
 ローラも乗ってて楽しいバイクだったが、このナンシーも長く付き合っていけそうな気がする。









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